田中と鈴木が同居の我が家

ワタクシの名前はご挨拶の通り、タナカユキヨである。
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT好きとして、カタカナ表記にしているが、漢字にしたところで
“田中 ゆきよ”なんで、名は体を表すがごとくスッカスカの隙だらけってやつでして。
我が家は女系で、ワタクシには2歳違いの姉がいる。こともあろうに鈴木さんと結婚してしまった。
全国4位から全国2位の名字にレベルアップしてどうする?しかも長男に嫁いだはずだが
いわゆるマスオさんてやつで、我が家の玄関にはかのように「田中」と「鈴木」が並んでいる。
これでは表札屋の見本だ。
現時点での国内名字ランキングは以下の通り。

およそ1,312,000人も居る田中属。とはいえ、意外とクラスや職場で同じ名字の人と過ごした経験はない。
…そういや元カレにひとりいたな、田中属。
それとてお互い名前で呼んでたから、普段は自分が“田んぼの中の田中さん”と痛感することはあまりなかったように思う。
農耕民族代表かつ、ひねりなしの雑魚名字

田中とは…
田んぼの中やその周辺に住む人々が名乗った名字で、特に近畿や中国、九州に多い。
はい。我が家の本家は岡山県は倉敷市で、まさに正しい田中属の出ですわ。
- 田:日本の暮らしの基盤として稲作を象徴する農地
- 中:まんま中心や内部の意
まさに、日本の名字の中でも最もわかりやすい地名姓。土地土地のおエライさんが
「おまえんちは田んぼの中にあっから、今日から田中ね~!」などと言ったかどうだか。
加えて田中姓が全国に広まったのは、1875年(明治8年)の「平民名字必称義務」だそうで。
名字のなかった農民たちが「こりゃあ、わしらが名乗るのによかっぺ」的に、暮らしに密着した地名を名字として選んだとか。
どう考えても高貴な出ではない。や、別に高貴なご身分でなくても構わないのだが。
どうにも好きになれなくても、ワタクシの身内で田中を名乗っているのはワタクシと2歳上の従兄だけだ。
従兄、結婚はしているが子どもは居ないから、遅かれ早かれ田中家断絶。
身内で由緒ある名字を探すも全滅

田中の家に生まれて半世紀以上、この名字に愛着があるかというと、雑魚なんて言ってるあたり推して知るべし。
幼き頃より両親が名字で呼ぶわきゃないが、周囲からも名前+ちゃんorさんで対応されてきた。つきあいの長い友人知人だと、ワタクシを名前でしか認識していない方もいる。
飲食店をやっている友人に「田中と申します。●日、1名で予約を…」と電話したらワタクシと認識されておらず、当日のこのこお店へ行ったら「え!田中って誰かと思ったらユキヨちゃんか!」などと言われる始末。
挙句は「ユキヨさんて、そんなつまらない名字だったんですか~」とかランキング11位あたりのお方に言われりゃ、さすがにイラッとしますって。つまらないだの雑魚だの言っていいのは、ランキング上位者だけよ。
ついでにワタクシの親類縁者の名字をたどってみたところで…
- マダム(母):旧姓「松本」
- 母方関連:「平澤」「川崎」「安」「辻」「谷田部」etc.
- 父方関連:「土田」「松森」etc.
親戚と縁薄きワタクシからすると、ぱっと思いつくのはこの程度。父方、浮かばな過ぎ。
このラインナップ、雑魚とまではいかずとも実に平々凡々。
一時、外資製薬企業に身を寄せていた際お世話になった所長さんで“伊集院さん”いらっしゃいまして。
まあ、立派な名字に負けない仕事っぷりと男前っぷり。ワタクシの雑談まじりの業務メールにすら
「実に心を揺さぶる文章を書きますね」などのお言葉も賜り。
…お元気でらっしゃいますでしょうか?
あのとき宣言したように、ワタクシ本名でコレ、書いております。そしてバカみたいに元気。
夫婦別姓。気持ちはわからんでもないが…

この国は今のところ結婚する際は、夫か妻いずれかの姓を名乗らねばならない。
我が姉のごとく、田中→鈴木になるケースはあまり問題ないだろう。だが、特に女性側の名字が
「伊集院」「綾小路」「冷泉」「近衛」といった響きのよい、名家っぽいモノだったら…
まして十数代続くお家柄で、自分が継がねば絶えてしまうという切迫した事情があり
婿養子も望めないとしたら…夫婦別姓を望むのもまた致し方なし。
そのような事情はさておき、何やら最近ことさら夫婦別姓に関して声の大きい層に関して
嫁がず産まずのワタクシですら、若干その“裏側にある狙い”が透けてみえちゃう。
だから、好きにすりゃいいんでは?と、言い切れないんですわ。
旧姓のまま仕事を続けるって、そんな足かせになるもんなんでしょうか?
戸籍が何のために存在しているかは、心しておいた方がよいとは思うんですがね。
ワタクシ個人は昔も今もこれからも、名字を変える希望・可能性共にございません。
が、同棲するくらいなら結婚を。結婚するなら四の五の言わず相手の姓を名乗る。
これぞ結婚の醍醐味なんでは!と思う、実に古臭いタイプなもんで。
ま、現実的にはそんな世界線は縁なきゆえ、残る人生は田中として生きて参ります。
「おまえは芸術家になるんだから、結婚なんてしませ~ん」
亡き父がワタクシに遺した言葉だが、女子美出ただけで芸術家には…というところ。
名字が変わってない点は、一応親孝行なんでしょうかねぇ?
